[書評]『オプション取引入門 基本理論と戦略』,佐藤茂,ダイヤモンド社,2013年

日々オプショントレードを行っているが,オプショントレードを始める前にオプションの知識を得ようと最初に手に取ったのが『オプション取引入門 基本理論と戦略』である。

この本ではオプションの基本的なことから始まって,オプション理論やその戦略についても書かれており,とても読み応えのある内容となっている。

ただ,オプションを初めて勉強する人が読む1冊目としては,少々内容が難しいかもしれない。

特に,この本で語られるオプション理論に関する内容を理解するのは,オプションが何かよく分かっていない人にはかなりハードルが高いと思われる。

オプショントレードを何年も実践している今は,その内容がとてもよく理解できるが,オプションの何たるかも分からなかった時は,その内容が実はよく理解できていなかった。

そういう意味では,オプションを初めて学ぶ人にはもっと易しい内容の本から読んだ方がよいかもしれない。

しかし,オプションに関する理解を深めようと思うと,いずれはこの本を必ず手に取ることになるだろう。

そして,繰り返し何度も読むことになるのは間違いない。

かくいう私もこの本を何度も繰り返し読んでおり,読むたびにいろいろと気づきがあり,日々のオプショントレードにそれを生かしている。

オプショントレードをするならば,ぜひとも手元においておきたい,おすすめの本である。

●書誌情報
『オプション取引入門 基本理論と戦略』,佐藤茂,ダイヤモンド社,2013年

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